こんにちは。
内山田ミキオです。
回折現象って聞いたことありますか?
カメラ好きの皆さんであればきっと聞いたことあると思います。
F値を上げ過ぎて画質が低下してしまうものです。
あんまり私いままで気にしたことはなかったんですけど、実際どれくらいの画質の低下が見られるのか試してみました。
回折現象って?
小絞りボケともいわれますが、
回折現象というのは、カメラの撮影の際の設定で
絞れば絞るほど光の回折現象により画質の鮮明さが失われ、
全体的にぼやけた画像になる現象です。
つまりF値を上げ過ぎると画質が下がるんですね。
絞り解放、つまりF値を一番下げても画質がぼんやりしてしまうレンズがありますが
F値を上げていってもぼんやりしてしまいます。
F値をいじるとどうなる?
そもそも何故F値をいじるのかというと、
F値によってボケ量が変化するからです。
ここで作例をもとに、F値をちょっとずつ変えて背景のボケ量の変化を見ていきます。
ちなみに今回使用したカメラとレンズは
EOS 5D markIVとEF 50mm F1.8です。
では下の作例をご覧ください。
どうでしょうか。
絞り解放のF1.8では背景は完全にボケていますが、F値を上げていくにつれて
背景が徐々に鮮明になっていきます。
F値の変化によってピントの合う範囲が変わっています。
ボケさせたくない時
手前の被写体と背景、どちらにもピントを合わせたいときはF値を絞っていきます。
F値の変化による、下の本棚とリラックマの画像をご覧ください。
F値解放では本棚にピントを合わせるとリラックマがボケてしまっていますが
絞っていくにつれリラックマにもピントが合ってきます。
F値と解像度
F値には、一番解像度が上がるスイートスポットがあります。
解放だとなんだかぼやけてフワッとしていても、絞ることでカリッとなります。
これはレンズによってちょうどいいF値が違います。
ちなみにEF 50mm F1.8では、F4~F8あたりで最も解像度が上がり、
F9あたりからは回折現象の影響で解像度が落ちるらしいです。
回折現象を見てみよう
それでは実際に回折現象での画質の低下を見てみました。
先ほどのリラックマと本棚の画像で比較していきます。
下の画像のこの部分を拡大します。
では見ていきます。
真ん中の『講談社文庫』の文字に注目。
まず、解放F1.8↓
続いてF5.6↓
このレンズの最小絞りF22↓
どうでしょうか。
解放のF1.8に比べF5.6では文字がはっきりしています。
そしてF22では文字がぼやけて見え、コントラストも若干低下しているように見えます。
※F22では画像が暗くなるためISO感度あげたのでそもそも厳密な比較ではないけども。
なるほど。
たしかに画質が下がってしまいますね。
絞りすぎ注意ですな。
私は風景撮影がメインなので、ピントの合う範囲を広げたい場面が多いのですが
絞りすぎないよう気を付けなきゃですね。
それではここらで。